MacBookの排熱を担っている通気口の場所を解説。
以前の記事で『MOFT』のPCスタンドをご紹介した際、MacBookの熱対策について調べてみると検索上位に出てくるサイトでも、誤った対策がいくつか見られたので自分へのメモも兼ねて整理してみる。
もしも熱暴走を起こしてしまった場合、動作が重くなってしまったり、作業中のデータが消失する可能性も考えられる。これが常態化してしまえば、CPUやバッテリーなど重要部品の寿命を縮めてしまうことにもなり得るので注意してほしい。
最重要なのは通気口を塞がないこと
巷ではMacBookが熱くなってしまった際の対処法として、「扇風機を当てる」であるとか「ファンの回転数をあげるアプリを入れる」といった方法をよく見かける。
しかし、こういった一時的な対策をする前にまず一番に確認するのは「そもそも通気口を塞いでいないか」ということ。
MacBookは通気口から温かい空気を排出し、反対に外部の空気を取り込むことで内部の温度を一定に保っている。
通気口の位置はここ
MacBook ProとMacBook Airで少し機構が異なるのでそれぞれご紹介する。
2018年以前のMacBook ProとMacBook AirまたはMacBookの通気口の位置については未確認ですので、この記事を参考として自身でご確認ください。
MacBook Proの場合
通気口の場所は3箇所
- 吸気用:本体背面の両サイド
- 排気用:本体背面のヒンジ部分(キーボードとディスプレイの接合部)
MacBook Proの場合、通気口は吸気用と排気用に分けられており計3箇所。
背面を上から見るとよくわかる。(4辺のうち、両サイドと上辺にあるスリットが通気口。)

吸気用は本体背面の両サイドにある。ここから外部の空気を取り入れる。

排気用はヒンジ部分にある。ここから内部の温まった空気を外の出す。

MacBook Airの場合
通気口の場所は1箇所
- 吸気・排気:本体背面のヒンジ部分(キーボードとディスプレイの接合部)
MacBook Airの場合はMacBook Proとは異なり、通気口はヒンジ部分のみ1箇所の通気口で吸気・排気を兼ねている。
使用場所の注意点
通気口を塞がないようにするには、テーブルなど平面で硬い素材の上で作業することが重要。
ついついソファや膝の上に置いて作業したくなってしまうが、通気口を塞いでしまうのでNG。
こちらのMacの公式サポートにも記載がある。
デバイスをどこに置くかによっても、通気口が遮られ、ファンの動作に影響することがあります。ソファ、枕、ベッド、膝の上など、表面が柔らかいものの上でデバイスを使うと、ファンの回転が速くなることがあります。テーブルや机のような、固く平らな面に置いてデバイスを使った方が、温度管理の面では最適です。
https://support.apple.com/ja-jp/HT202179
おしゃれで憧れるが、こういった場所での作業は悪い例!NG!
全ての通気口を塞いでしまっている。

アクセサリ取り付け時の注意点
通気口の位置を踏まえてアクセサリを選定、取り付ける必要がある。
特にPCスタンドやPCケースなんかは背面を覆ってしまうタイプのものが多いので注意が必要。
MOFTを取り付ける場合
僕の場合、「MOFT」はこのように取り付けた。
排気口付近は筐体自体が温かくなり放熱しているので、排気口ギリギリではなく、基準適合マークが見える程度の位置に取り付けた。

今回のまとめ| Macに限らず通気口の位置は要チェック
PC周りのアクセサリを選ぶとき、排熱のことを考慮するのを忘れがちな方も多いかもしれないが、必ず考慮して欲しい。
作業する場所も排熱を邪魔するような状態になっているか意識することが重要。
その点、「MOFT」などのPCスタンドは背面を浮かした状態にしてくれるので、MacBookにおいては熱対策にも有効。
通気口を塞いでいないにもかかわらず、PCの温度が上がりやすいという方は、通気口がホコリなどで詰まっていないか、室内の気温が高くなっていないかを確認すると解決の糸口になるかもしれない。
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